初めてお店に入るとき、どうしても入りづらくて入り口で足がすくんでしまったことがありませんか。初めてのお店には誰もが不安を抱き、慎重な判断をしようとします。だからこそ、お店はお客さんに入りやすい外観づくりをすることが集客力向上の第一歩となるのです。
そこで今回は、お客さんが入りたくなる看板の設置方法についてご紹介していきます。適切な情報を発信するとともに、お店に入りやすくなるように看板の設置方法に工夫をすることで、お客さんをお店にスムーズに誘導することができます。
入りたくなる看板の「内容」
外から見たお客さんの不安や抵抗感を取り除くためには、お店の業態、お店の雰囲気、ターゲットとなるお客さん向けの情報を発信する必要があります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
お店の業態について発信しよう
同じ業態のお店でも、扱っている商品やサービスは大きく異なるものです。外から眺めているお客さんの抵抗感を無くすためには、具体的な商品やサービスを提示してあげる必要があります。
外から見て自分の好みのお店かどうかを判断できるように、お店の業態について具体性を持って発信してあげましょう。
お店の雰囲気を発信しよう
お店の雰囲気は、お客さんが心配する要素のひとつです。お気に入りの商品を扱うお店でも、敷居が高そうだと感じたり、居心地が悪そうだと感じると、お客さんの足は遠のいてしまいます。
看板を設置する際には、お店の雰囲気にマッチしたデザインやロゴ、文章で情報を発信しましょう。お店の雰囲気を看板に反映することは、そのままお店のブランディングにもつながります。
ターゲット層に向けた情報を発信しよう
看板を設置する前に、自身のお店のターゲット層を明確化しておく必要があります。ターゲット層が明確であれば、その世代や性別、趣味趣向に的を絞ったデザインが可能だからです。
例えば、若い女性をターゲットにした飲食店であれば「インスタ映え」のするメニューを載せたり、早く安く髪を切りたい男性がターゲットであれば料金と時間を大きく表示することが必要でしょう。
このように、ターゲット層を絞れば自ずとお客さんが知りたい情報が明らかになります。
入りたくなる看板の設置場所
お客さんに安心感を与えるためには、看板の内容だけでなく設置場所も重要な要素となってきます。ここでは3つのポイントをご紹介します。
スタンド看板で歩行者の視線を集めよう
美容室やカフェなどは、店の入り口前にスタンド看板を設置することが一般的です。
中でも「A型看板」と呼ばれるスタンド看板は、チョークやペンで文字が書き込めるタイプの看板で、スタッフの手書きの文章やイラストを添えれば、お店のアットホームな雰囲気を歩行者に伝えることができます。
また、A型看板は、その日によって内容を書き換えることができることも魅力のひとつです。飲食店であれば日替わりランチや今日のおすすめメニューなど、ファッションショップであれば入荷したばかりの商品などをスタッフの文章やイラストともに紹介することで、歩行者の注目を集めることができます。
お店が通行量の多い歩道沿いに立地している場合は、店の前にスタンド看板を設置して効果的な集客を目指しましょう。
入口にメニューを置こう
街中で飲食店を探している時、店に入るまでメニューがわからないと入りづらいと感じませんか。
飲食店や小売店では、入店前にお客さんが商品やサービスの内容と料金を確認できるように、メニュー表を掲示しておきましょう。また、飲食店の場合は、メニューごとに写真を掲載しておくと視覚的にもわかりやすくなります。
お客さんは、自分の今欲しいものやお財布事情を考えながらお店を選んでいます。お店に入る前に安心感を与えるためにも、入り口にメニュー表を用意することは必須と言えるでしょう。
外から店内の様子が見えるように設置しよう
お客さんは入店する際、お店のファーサイドを見て雰囲気を判断しています。そのため、店内を看板で埋め尽くしてしまうと、店内の様子が伝わらず、閉鎖的で入りにくいと感じてしまうのです。
お店を開放的な雰囲気にするためには、お店の情報を伝える看板の設置場所に注意する必要があります。ガラス張り部分に必要以上に看板を置かないなどの対策のほか、カッティングシートなどの安価に手に入るツールを用いて、店内の様子を遮断しないようにメリハリのあるデザインを心がけましょう。
まとめ
これまで見てきたように、お客さんがお店に入りたくなると感じてもらうためには、お店の業態やターゲット層を明確化し、適切な情報発信を行うことが必要になってきます。
また、看板の設置場所を考慮することで、お店の外観に解放感を出し、お客さんを店内にスムーズに誘導することができます。
お客さんにとって、お店の外観は、自分に合ったお店かどうかを判断する一次情報です。初めての入店で緊張しているお客さんの気持ちを理解し、緊張をほどいてあげるような外観づくりを目指していきましょう。