せっかく看板を設置するなら、目立たせたいときに重要なのが色の使い方です。
同じ色でも背景が違うだけで、目立たなくなってしまったり、読みにくくなってしまったりするので、デザインする段階で注意が必要です。
また、使う色によって暖かいイメージを表現したり、かっこいいイメージを表現したりできるので、色の効果を勉強していきましょう。
色相の効果について
色相とは、赤や黄、緑、青、紫といういわゆる「色」のことです。
色には、それぞれイメージがあります。赤系の色は暖色系といい暖かいイメージを表現できます。
逆に青系の色は寒色系といい冷たいイメージを表現できます。
明度の効果について
明度とは色の明暗のことです。明るければ白に近づき明るい印象になりますが、文字の場合明るすぎると読みづらくなります。
明度が暗くなれば黒に近づき暗い印象になりますが、文字の場合読みやすい色になります。
彩度の効果について
彩度とは色の鮮やかさのことです。彩度が高くなると若々しい強い色になり、いわゆるビビットカラーになります。
彩度が低くなるとくすんだ色になり、組み合わせによっては汚れた印象を持つ場合があります。
補色の効果について
補色とは色の反対色のことで、メインの色を目立たせるために使用します。
赤色の場合の補色は青緑、オレンジ色の場合の補色は青色になっていて、デザインをするうえで目立つように補色の効果を使います。
ただし、補色は反対色という言葉の通り反対の色なので落ち着かない印象だったり、ごちゃごちゃした印象を持たれてしまうこともあります。
また、文字や細かいデザインの場合は、フチがお互いの効果が混ざり合いぼやけて見えるハレーションを起こすため、すっきりさせるために、フチを白などで線をつけることで、このハレーションを防ぎます。
使用するフォントの効果について
フォントとは、文字のことで、様々なデザインのフォントが世の中には溢れています。その中でフォントには、明朝体とゴシック体があります。
明朝体はもともと活版印刷のために明朝時代に作成された書体でウロコといわれる三角形の飾りが右側にあるのが特徴です。
ハネやはらいの部分があるため、上品・知的・高級品なイメージをもたらします。
ゴシック体は、縦線と横線の太さが均等で、装飾部分がないのが特徴です。視認性がよく遠くから看板を見てもわかりやすく、力強さや信頼のイメージをもたらします。
色の効果とフォントの種類を変えることで、看板を見た人の印象を大幅に変えることができます。また、種類だけではなくフォントの太さや文字と文字の間隔、文字のサイズを調整したり、アルファベットと日本語で起こりがちな段差をそろえたりすることで、より洗練されたイメージを持たせることができます。
最終的な微調整は、もちろんプロにお任せするところですが、大まかな伝えたい印象から使いたいフォントをイメージすることでより良い看板を完成させましょう。