看板には、様々な種類があり、それぞれに適切な利用の仕方があります。自分のテナントに看板を設置しようと考えるとき、看板の種類多さや用途を把握しておかないと、どの看板を選べばよいのか困ってしまいます。
そこで、今回は設置場所ごとの看板の種類をご紹介するとともに、より良い看板を選ぶためのコツをご紹介します。
設置場所ごとの看板の種類
看板は、設置場所によって種類が異なります。ここでは、8種類の看板の特徴をご紹介していきます。
パラペット看板
パラペット看板とは、テナントの入り口上部に掲げる看板のことを指します。中規模以上のテナントであれば、この看板を設置することが一般的です。
パラペット看板はお店にお客さんをもてなす際の顔となるため、店名や社名などシンプルでわかりやすい文字を掲げることが多く、立体文字や内照看板などで看板自体を目立たせることもできます。
壁面看板
壁面看板は建物の正面ではなく、側面に設置する看板のことを指します。この看板は大きな建物や入り組んだ地形などにより、なかなか正面にたどり着けないようなテナントに大きな効果を発揮してくれます。
壁面看板は、一般的に視認性を高めるために広いスペースを必要とします。文字だけではなく、取り扱う商品なども掲載することにより、よりサービス内容を周知することもできます。
突出看板
突出看板とは、その名の通り壁面に対して突出する看板のことを指し、壁面に対し垂直に設置され、文字は縦読みになります。周囲が密集しているテナントにとって使いやすい看板です。
テナントビルなどでは会社名などが書かれた突出看板をよく見かけることができます。また、最近ではファサードの一部に近く、レトロなデザインなどデザイン性を重視した突出看板も多く見受けられます。
野立看板
野立看板は、テナントから離れ、野外に設置することでテナントへの案内板のような機能を果たしてくれる看板です。
野立看板の多くは両枠の二本の脚を支柱とするタイプで、掲示内容は板面を取りかえるほか、シートを貼りかえるなど簡単に内容の変更ができることが魅力的です。
スタンド看板
スタンド看板は、自立する看板のことを指します。代表的なものとしてはA型看板があり、店の入り口にメニューやおすすめ商品を掲載しておくと歩行者にアピールすることができます。
また、ポスターやイーゼルなどもスタンド看板の一種です。これらは簡易的な看板のため、移動などが楽に行えることも利点のひとつです。
バナースタンド
バナースタンドは、布状の生地に文字や商品の写真などを印刷して用いる看板を指し、素材にはターポリンが使われることが一般的です。
バナースタンドは通常より大きなサイズで製作することができるため、商品を強調したり、店のサービスをアピールする上で便利な看板です。
ネオンサイン
ネオンサインは、ネオン管を曲げることで文字などを作り、発光させることで目立たせる看板のことを指します。
ネオンサインは夜間には様々な色に光ることで遠い場所からでも視認性を保つことができる一方、昼間はあまり見えないというデメリットがあるため、他の看板と併用することが一般的です。
より良い看板を選ぶコツ
自分のお店に適した看板を考える際には、人の目を引いたり、興味を持ってもらえるような内容にすることが重要になってきます。
ここでは、より良い看板を選ぶコツを2点ご紹介します。
人の目を引くデザインを選ぶ
どのような形態の看板を設置するにしても、看板は人の目を引くことが重要です。そのため、看板の文字やデザインには配色に気を配っておきましょう。
例えば、文字やデザインが赤やオレンジなどの暖色系であれば、エネルギーや温かみを強調することができます。反対に、青や紫などの寒色系であれば、落ち着いた大人のイメージを演出することができます。
また、暖色は女性に好まれ、寒色は男性に好まれる傾向にあります。自分のお店がどのような客層をターゲットとしているのか考え、看板のデザインに反映してみましょう。
興味を持ってもらえるデザインを選ぶ
看板は人の目を引く機能のほかに、お客さんを店内まで誘導する機能も持っています。
お客さんにお店に行ってみたいと思ってもらうためには、お店のアピールポイントや当日のおすすめメニューを大きく掲示したり、お店のサイトをQRコードで示すなどの工夫が必要でしょう。QRコードは看板をどの程度見てくれているか分析する上でのデータとしても利用できます。
また、看板にクーポンを置いておくておくことも、来客数の向上に寄与します。
まとめ
これまでご紹介してきたように、看板には様々な種類があり、テナントの大きさや立地条件によって適切な看板は変わってきます。
また、お店に合った適切な看板を選ぶにあたっては、お店のサービス内容などからターゲット層を明確にし、ターゲットに合ったデザインや各種工夫を施すことが看板設置の効果を向上させます。
この記事を参考に、自分のお店の環境やサービス内容をもう一度見直し、適切な看板を設置しましょう。